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蜘蛛之巣城 |
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| 珠玉の駄文集 その五十五 イソノ武威 a.k.a. ITOMARU
まだβ版だから機能的には不備多し。そもそも漫画を読むことを想定して作られていないので、見開き2ページ分は1ページづつ表示されてしまったり、横持ち前提で作られているものは90度傾いて表示されたり。ここら辺はその内修正されるのを待ちましょう。専用端末はカラー版が発売されたら購入考えるわ。 ところで漫画のインディーズ電子出版に関しては、Alex De Campiさんという作家が非常に面白い試みを始めていました。 この人、本業は映像クリエイターなのですが IDWやTokyopopで漫画の脚本もいくつか執筆しています。代表作はアイズナー賞にノミネートされたIDWのSmokeと、TokyopopのKat & Mouse シリーズ。 そのキャンピ先生、昨年の冬から電子ブックリーダー連載インディーズコミックValentineを開始。現在 iPhone、Android、Kindle、e-Readerに対応。 >> Valentine: a comic by Alex de Campi & Christine Larsen 凄いのは、本作は現在英語、フランス語、ヘブライ語、ドイツ語、ポルトガル語、スペイン語、日本語、中国語の7ヶ国語で配信、最終的には17ヶ国語による配信を目指しているクリエイティブ・コモンズ・プロジェクトというところ。 CBR Newsのインタビュー記事 >> Alex De Campi Celebrates "Valentine" Tue, December 15th, 2009 at 12:58PM (PST) 作画者のChristine Larsen は無料ウェブコミックサイトZUDAでサスペンスホラーLaMorte Sistersを発表して評価された人。 ZUDAの運営母体は DCコミックスで、ここから商業出版にスカウトされたりするケースもあります(何でかDCよりマーヴェルに引き抜かれる人が多い印象?)。お陰で参加者の組織票…っちゃ悪いが、友人知人への投票依頼が切羽詰った感じで、ちと辟易。 ラーセン先生もZUDAでスカウトされたのかと思ったら、キャンピ先生のインタビュー記事によると知人の紹介で組まれたユニットだそうな。 各国語版の翻訳に関しては、キャンピ先生がFacebookとTwitterで有志を募って集めたとのこと。日本語版翻訳者は在独日本人のAkiko Altmannさん。ドイツ人のご主人と一緒に『妄想代理人』や『精霊の守り人』の翻訳を担当したキャリアのある人らしい。 翻訳者印税は > Each translator gets half the earnings of the book in their language. 担当言語版作者印税の半分だそうな。太っ腹!原作者と作画者の印税分配はどうなってるんだろう? 物語は、1812年ナポレオンのロシア遠征で敗走したフランス軍将校のオスカルとヴァレンタインが、瀕死の将軍から司令部宛の謎の小包を渡される。友軍の姿を求めて吹雪の中を彷徨う二人は、やがて人ならぬもの達と遭遇し…という時代ホラー。 >> Comixology Valentine #1 日本語版 翻訳: 昭子アルトマン (無料) コマ割りはなく紙芝居形式なので**pagesではなく**screens と表記されています。完結後には1ページ6コマでレイアウトした総集編も出す予定とか。
こないだっからちょくちょく話題にしてるコミカライズ版Twilight。 発売予定は三月なのに、初版35万部を刷ると今から超強気のアナウンス。 ちなみに北米ネット書店三強の予約販売価格。カバープライス$19.99のところ… BORDERS Your Price: $10.79 (save: $9.20 46%) Barnes & Noble $10.79 Member price (Save 46%) Amazon $10.99 You Save: $9.00 (45%) 付記1) 25日に再チェックしたら、アマゾンは $10.00 (save 50%) になってた。チキンレース凄すぎるよ! 付記2) 27日には $9.00 (save 55%) に! アマゾンさんは全く死を恐れていないぜっ!! 付記3) …と思ったら、2月の15日にはボーダーズ、B&Nと足並みを揃えて46%引きに。闇カルテル?? 付記4) 3月に入って再度5割引に値下げ。裏で激しい攻防が? 大型店のベストセラー本予約価格ダンピング合戦については、カレントアウェアネス・ポータル(国立国会図書館のサイト)をご参考に。 ベストセラー作家の新作ハードカバーの安売り競争、激化(米国) Posted 2009年10月22日 米国書店協会、人気作品安売りに関して司法省に調査を求める書簡を提出 Posted 2009年10月26日 付記) &北米地方都市の一般書店の現状… 書店がなくなった地域で図書館が奮闘(米) Posted 2010年2月12日 この手の本は「書店」だけではなく、Wal-MartやTargetのようなディスカウントショップが主流の売り場なんですね。 ちなみに北米の基準だと、日本のように雑誌やマンガ、文庫本が主な品揃えの本屋は「書店」にカウントされません。ドラッグストアや駅のスタンド売りと同じ扱い。 書籍=ハードカバー。 ペーパーバックライターとノヴェリストは明確に文化的カーストが違います。 今回のコミカライズ版トワイライトは、manga出版部門のYenPress レーベルじゃなく親会社のHachette名義で、しかもハードカバー(原作小説もHachetteから刊行)。 Twilight: The Graphic Novel, Volume 1 と、mangaじゃなくてGraphic Novelの表記を押し出してる。 2009年12月にYenPressが『狼と香辛料』原作小説の英語版Spice and Wolfを出したのですが、文倉十のイラストを使わず一般的なペーパーバック小説調の装丁に変更。9月にこの仕様が公表された段階で、YenPressの公式ブログ大炎上。 更に文倉イラストのカバーを月刊誌Yen Plus 12月号の付録に付けるとアナウンスしたら、また「悪徳商法!!」と大炎上(確かに定期購読じゃないとアメリカの雑誌ってすごい割高だけど…それくらい買えよファンなら。支えろよ業界を)。 結局、一部ネット書店で予約購入すると折り目なしのカバーが特典で付く処置で収めたけど、未だに選民思想のオタクどもはグズグズ言い続けておりますよ。こいつらの論客気取りの言動が不快で不快で…。「違いの分かる俺様は、こんなまがい物買わずにネットでファントランスレーションを読むぜ!」とか自慢してるクソガキ、目の前に来い。karateチョップかましたる。 オタ絵を外して一般的なペーパーバックの装丁にするのは、オタク市場だけではなくもっと広い層に売り込もうという戦術で、そのこと自体に対しては理解を示すファンもいた。でも文句を言ってる連中に言わせると 「うちのオカンがベッドの下に隠してるエロいパラノーマルロマンス小説みたいで恥ずかしくて持ち歩けない」 「S&Wは経済学を主題にした知的な小説なのに、こんな表紙にしたのはパラノーマルロマンス売り場に置かせてトワイライト厨のバカオンナに売りつけるつもりなのか」 …海外SFの日本語版の装丁も、真逆のベクトルで相当恥ずかしいけどな☆ 参考: サイコドクターぶらり旅 2009-12-08 [Tue] 日米表紙対決 付記)その後リサーチの結果、 パラノーマルロマンス本の表紙=上半身裸の男の腹筋写真 をモノトーン処理、 というのが黄金パターンの模様。 パラノーマルロマンスジャンルというのも、FT要素を上手くメタファーとして取り入れているきちんとした作品もあるが、売れ筋と見て参入者が増えたために「単にFT要素を無茶なエロ展開のダシに使ってるだけ」のゴミ作品が市場に溢れ、「パラノーマルロマンス=アタマの悪い負け組オンナのズリネタ本」 という一般イメージになっちゃってるっぽい。 「あんなのと一緒にされたくない」 という気持ちもわからんでもないが、ジャンルに貴賎はないぞ。差別と選民思想はポジティブな未来につながらんからヤメれ。
トワイライトもゴシップガールも女性向けベストセラー・ヤングアダルト小説で、ワーナー系で映像化されて大ブレイク、奇しくも日本語版はヴィレッジブックスが出版という共通点があります。 しかし トワイライトはパラノーマルロマンス小説、ゴシップガールはChick litと呼ばれるジャンル(ブリジット・ジョーンズの日記とかセックス・アンド・ザ・シティ、 アリーmy Love、 フレンズ あたりが該当。さっき確認したら、Wikipediaでは11カ国語で項目が立てられているのに日本語版には項目が存在してなかった。確かに訳しづらいけど)。 処女こじらせた夢見がちな文学少女向けファンタジーと、目指せ勝ち組セレブ系イケイケどんどん小説(これはこれでファンタジーだ)で、対象読者は真逆。日本で言ったらテレ東深夜と月9くらい真逆。 プレビューをYenPressのサイトではなくMTV.comで公開するあたり、どういう読者をターゲットにしているかは明白。パリス・ヒルトンが雑誌のインタビューで言及したせいで企画に対しての注目は集まったらしいけど、小説やドラマのファンがわざわざソレだけを目当てにギーク雑誌のYenPlusを買うかねぇ。 大雑把に言えば同じギーク文化圏内のトワイライトより、こちらの展開のほうが「(広義の)漫画というメディアの北米への拡散浸透」を計る意味で個人的に興味深いです。 |
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