蜘蛛之巣城

本丸 About Me ムーアにおまかせ! 偽版画WORLD CANDY CANDY BOOTLEGS!!

駄文DEPOT  18/06/0708/09/07
珠玉の駄文集 その三十六

イソノ武威 a.k.a. ITOMARU

ティーエフUSA 08/09/07

Ballad発売効果なのか、また最近『妖精国』関連のワード検索の訪問者が増えているのですが、サービスしようにもネタがない。
先日最寄の古本屋にBalladが入荷していたのですが(右から左だねぇ)、ビニールがかかってて立ち読みもでけんし・・・で、ふと文庫版26巻の巻末を見てみたら。
キャラクター解説コーナーで、

エドストレームとプリスコットとキリルだかシリルだか(未だにどっちがどっちか覚えられん)は、三人とも死亡予定だったが、周囲の希望で殺すのをやめた

・・・とか書いてあって、オイオイこれが 「手加減なし」の「容赦無い展開」の「ストーリィ漫画」かよ!と思ったことをご報告しておきます。
生きていようが死んでいようが物語に影響のない主要登場人物って、なぁ(疲笑)。

*

さてと、遅くなりましたが実写版トランスフォーマー(吹替版)を観てまいりました。
結論から言うと、
一応「トランスフォーマー」にはなっていた。ので、アメリカまでマイケル・ベイを殴りに行くのは止めておきます。
予告編を観て、考えうる限り最悪の事態を想定していたせいか、わりと気持ちよく観られました。

でもなぁ。正直、前半はいらないよ。
地球人のドラマを半分にして、その分TFのキャラ立てに時間を割いて欲しかったよ。バンブルの言語機能はとっとと回復させて、喋らせるべきだったんじゃない?カーチェイスとかいらないし。不要な人間キャラ多すぎるし。

なんかさ、正義のオートボッツと悪のディセプティコンの有史以前からの戦いよりも、
ジョックスとギークスの有史以来の女の取り合いの方が印象に残っちゃったよ?(笑)

この主人公のヘタレ童貞ボウヤの恋愛ドラマって、『スモール・ソルジャーズ』の主人公のドラマとまるっきり一緒なのね。オタク趣味に理解のある一般人の可愛コちゃんを、体育会系馬鹿から奪い取るという。オタク少年のセツない夢なのねぇ(『スモール・ソルジャーズ』に関しては、島本和彦先生のTSUTAYAのポップが全てを言い尽くしているので、そちらをご参照ください。個人的には『トイ・ストーリー』より好きだったりします)。

HIHOの座談会で、
「大作映画のリスクマネージメントの結果、万人受けする要素を入れざるを得ない。女性向けとして恋愛要素もいれなくちゃいけない」
というような事を言ってましたが、あんな「恋愛ドラマ」じゃ普通の女性客は喜ばないってば(笑)。
いっそのこと、主人公はあの女の子の方にして、TFバンブルとの擬似恋愛的なドラマにしたほうがよっぽどスッキリして良いと思うんだけど。
車泥棒の父親がヘンな車(バンブル)を手に入れたせいで騒動に巻き込まれたんだけど、後ろ暗い背景があるから誰にも相談できなくて、そうこうするうちに政府から父親の身柄を人質に取られてバンブルを引き渡すように迫られて・・・とかさ。

TFのキモは
ロボットのどつきあいと大風呂敷なアメリカンSFなんだから。それ以外の要素はサシミのツマなんだから。なるたけサラっと流して欲しい。「物語も人間キャラも、全ては恐竜を見せるための口実」とサワヤカに割り切ってるジュラパを見習ってくれ。

あと、ロボットのデザインがなぁ。致命的にナニだよなぁ。なんなんだよ、あのコンボイのツラは。ハリウッド人種は、あんなのがカッコイイと思ってるわけなの?

不満を言い出すとキリはないけど、TFに明るくない客からの批判に対しては、ファンとして反論・弁護しておきたい。
わりとよく聞く批判に
「ロボットの変形にタメがない。カシャカシャし過ぎてる」「巨大ロボの巨大感が出ていない」というのがあるけど、それはTFの伝統ですから。

ファーストシリーズ日本本放映当時、我々ロボオタは、タメを入れずに一瞬にして変形するTFにワンダーを感じたの。それと、TF達を「巨大ロボ」という特別な存在ではなく、キャラクターとして描写する演出にもね。

日本版TFの現時点での最終作『ギャラクシーフォース』の監督さんは、そういう「TFらしさ」と「日本のロボットアニメの良さ」を両立させる為に随分腐心したらしい。インタビューでは「オモチャの変形機構の魅力を強調する為の長尺の変形バンクと、TFらしい瞬時の変形とをバランスよく入れるのに気を使った。意識的にTFの巨大感は強調しないようにした」という趣旨の発言をなさってました。

映画にはGF地球編のあたりの展開を大人向けにしたようなのを期待してたんだよなぁ、私。
あの、天を覆いつくす地球デストロンと米軍の対決、キャラの立ちまくったサイバトロン戦士Vsデストロン戦士のヒロイックな闘い、米軍とデストロンから挟撃されながらも地球人を傷つけられないコンボイ指令の苦悩と覚悟・・・そう、ヒロイズムだよ、足りないのは。

ヒロイズムで高揚したい時に、なんで童貞ギャグを延々見せられなきゃなんねーんだよ、マイケル・ベイ!

あ、庇おうとして結局怒りモードになっちゃった(笑)。
まぁ、とにかく3部作?は決定してるらしいので、次回作に一応期待しておく。 次こそちゃんとロボ主役でな!


『アドレナリン』じゃねぇっつの! 31/08/07

Sive Us Back the Original Dubbing Artists!!

一月ほど前にネットマナー関連ではらわたが煮えくり返るような事件が起こり、クールダウンの為に本丸の更新を休んでいましたが(精神状態がガチャガチャな時に書いた文章をワールドワイドにさらすなんてデンジャラスなマネでけんわ)、気持ちを落ち着ける間もなくまた血管切れそうなニュースが。

詳しくは SERIZOさんの 映画版「ザ・シンプソンズ」声優変更に反対するBLOGをご覧ください。今の私には自分の表現で説明する気力がありません。

『聖闘士星矢』の声優総とっかえにもブチ切れましたが、今回のも信じがたい蛮行。

LOTRの戸田のなっちゃんの前例もあるし、今から本国FOXに働きかければ、事態が好転する可能性も無くはないと思う。
シンプソンズファン、カートゥーンファンだけでなく、最近の本職の声優の芸をないがしろにする風潮に危機感を感じている方、SERIZO さんのブログを読んで意気に感じた方、署名運動に協力してあげて下さい。

そしてブログ持ちさん、サイト持ちさんは、「ザ・シンプソンズ MOVIE」の検索ワードでSERIZOさんのブログが上位にくるように、リンクを張って協力してあげて。

告発や問題提起系サイトを運営している人間にとっては、たった一つのリンクが涙がでるくらいありがたいんです。本当に。

映画の公開は2008年春。それまでにできるだけのことをしたい。現在の風潮に一石投じたい。どうか皆さん、力を貸してください。


直談判してきました 10/07/07

先日、第十四回東京国際ブックフェアに行ってきました。

お目当ては、マンガショップJIVE(ポプラ社)。

まずはポプラ社のブースでJIVEの社員さんをとらまえて、
「アメコミの邦訳は打ち切りなんですかぁ〜?」と涙目で訊いてみたところ。

*アメコミラインは終わったわけではなく、二、三の企画が動いている。ただし、現状では映画の公開とのタイアップ以外の企画は非常に通りにくい。
*アメコミシリーズは売れ行きがいいとはいえないが、採算は取れている。爆発的な部数が出ることはないが、固定客が付いている為、むしろ硬い商売といえる。ちなみにネット書店での購入者の比率が高い。
*実は『300』も当初はJIVEから出す予定だったが、申し入れをしてきた小プロに快く譲った。
*シン・シティ コンプリートBOX にセットされている『THAT YELLOW BASTARD』は、書店売り無し。
*あの価格設定は、採算ラインを考えるとアレ以下には下げられない。


・・・と、大体こんな現状らしいです。
確かにシン・シティの邦訳を買う人間の9割はコンプリートDVD-BOXを買うだろうけどさぁ(笑)。そーか、一般販売無しか。サミシィ。
付記)映画の2にあわせてシン・シティの翻訳を進めているという話だが、もしやソレも一般販売無しじゃなかろーな?

付記2)JIVEのコーナーはポプラ社のブースのすみっこにひっそりと設置されてたんだけど、アメコミ関連本は一冊も置いてなかった。
『アストロシティ』や『超常紳士同盟』の続きは出そうもないな。ガックシ。『コンフェッション』の訳本が出ただけでも有難いと思うべきか・・・。


実はお話した社員さんが、丁度アメコミ部門の担当者さんでして、「アンケート出しますからがんばってください」といって別れたのですが、ガッデム!
「トランスフォーマー関連の出版はもうないんですか」って聞くの忘れてたよ!親会社変わっちゃったしなぁ。多分ないんだろうけど。
(「なんでいきなり栗本薫の漫画化なんかやり始めたんですか」って聞くのは、コワい答が返ってきそうでヤメた)

そしてマンガショップ。

ここのブースでは、既刊本の50%引きをやっておりまして、つい買い控えていたタイトルを12冊ほど抱えてレジへ。嗚呼、桑田次郎先生、どうしてこんなに絵が巧いのっ?! 久松文雄先生の作品もクール!

で、レジんとこで社員さんと立ち話。
梶原一騎先生原作で東浦美津夫先生作画の『ふりそで剣士』が読みたいんですが、東浦先生とはコンタクトがないんですか?昔アップルボックスからまとまって東浦先生の復刻が出たときも、これは入っていなくて・・・ と言ったら、
「あー、アップルボックスね、あそこは勝手に出してるんですよ」
えええぇぇ〜?!
「アップルボックスとモメた先生は、警戒心が強くなってしまって、ウチが交渉に行っても信用していただけなかったりするんです」
う〜ん。マジ?

で、大御所作家の初期の少女漫画が読みたいんですが、なかなか出ませんね?少女漫画は少年物に比べて市場が狭いから難しいんでしょうか、と聞いたら、

*基本的に昔の少女漫画の復刻は難しい。欲しがっているマニアは多いし、市場はあるが、作家のほうに問題がある。
*大御所先生方には、少女漫画時代の仕事を表に出すのを「恥ずかしいから」と嫌がる人が多い。
*OKをくれる先生でも、原稿の手直しをしたがって、ヘタをすると原稿が渡されるのは5年後とかいうことになる。
*松本零士 先生の場合、少女漫画よりも戦場ものの復刊の方に熱心で、少女漫画の交渉をするにも他の少年物とセットで行わないと、単独では許可が出にくい。


・・・と、まぁこんな感じ。
横山光輝先生も、自分が存命中には少女漫画の復刊は勘弁して欲しい、恥ずかしいから・・・とおっしゃってたなぁ。

職人気質の横山先生でさえこうなんだから、アーティスト志向な先生方は、駆け出し時代に自分の描きたい作品を描かせてもらえず、生活のために書き飛ばしていた「母もの」や「バレエもの」を人目にさらすのは抵抗があるんだろうな。

創刊当時の『アニメージュ』に載ってた、松本先生の大昔の少女漫画イラストや、お手製のマルチ撮影台で撮った香水壜(実物)に腰掛けた妖精のイラストとかが、未だに忘れられないんだよね〜。ああいう世界も大切にして欲しいです、先生。

横山光輝先生の『紅ばら黒ばら』 も読みたいんだけどな。
(これ、噂のアップルボックスから以前出たのよね)

予想以上に楽しいイベントでしたが、ヴィーナスフォートでお買い物して、温泉つかってエステして帰ろ♪という計画は、ほぼ日AQ紙袋に一杯の愛蔵版漫画本十二冊のせいで、モロくも崩れ去りました。重かったわ〜。

あ、そういえば、講談社・小学館・集英社のブースはあったのに、秋田書店は来てなかったような。『王家の紋章公式ファンブック』の編集プロダクションはあったけど。
・・・大丈夫か、秋田書店。私的には『殺し屋教師シリーズ』のカジノ船襲撃エピソードが完結するまで持ちこたえてくれれば後はどーでもいいけど。

  
乙女の夢、女の夢、僕女の夢 18/06/07


わたくし、2005年末のリニューアルに伴い『サスペリアミステリー』の購買を打ち切っておりましたが、さる理由(後述)により前号から購入再開。現在バックナンバーも古書で収集しておるのであります。
んで、ヤフオクでバックナンバーを狙ってんだけどさ、熾烈な競りの結果、2006年5月号が3,100 円、2006年9月号が1,600 円 って、 何なの、この過熱っぷりは。

競ってる人の履歴を見るとトルーパー同人誌数冊があるから、巻頭の鳥羽笙子作画の西村京太郎ものが目当てなんだろーか。息が長いな、トルーパーファンは。
付記)2006年5月号は、別冊付録に長尾文子の『八つ墓村』が付いていたのも高値の理由らしい。何故か長尾金田一は単行本化されないから・・・。角川がストップかけてるの??

流石の私も定価750円の雑誌に、送料手数料込み3,500円近くを出す根性はナイ。気長に探そう。
(と言いつつ、ダークニトロコンボイは定価の倍額の3800円+送料で落とした私だよ)

*

さて、『アルカサル-王城-』完結編目当てに『プリンセスゴールド』誌を購入。ロペスの死に涙し、アラゴン王ペドロの健在ぶりとブス姫ホアナの平安な生涯に微笑み、様々な制約の中でベストを尽くした青池先生のプロ根性に改めて感心することしきりの私でありました。・・・・・・が。
こ、この号、『妖精国の騎士』の完結編も載っとったのかぃ?!表1にも表4にも『妖精』の図版がなかったから、油断してたよ。
てっきり『王城』と『妖精国』はバッティングしないよう調整されているのかと思ってたのに(どっちも他誌の連載の後始末で、本来のPG読者の娘さんたちにとっては迷惑な企画であろうに)。

で、まぁ、一応『妖精国』の感想を書くけど・・・・・・これ、「少女漫画」じゃないよね(100%悪い意味で)。

今回のドラマって、
* 人として、女としての幸福を諦めて生きてきたヒロインが、思いがけず懐妊する。
* 今までの物語の経緯からすると、彼女の出産が母子ともに正常なものであるかどうか、非常に怪しまれる。
* 彼女の夫も家庭的には非常に不幸な生い立ちである。
* 彼女に与えられた「幸福な時間」は限られたものであり、彼女と夫は幼い我が子を他人に託して二度と帰らぬ旅に出る。


・・・だよね。
箇条書きにしたら、涙なしには読めない物語みたいなのに、実際の作品が「単に設定の説明に終始しているだけ」の、全く心を揺さぶられないシロモノってのは、どうなのよ。

少女漫画の醍醐味って、大股おっぴろげファックシーンなんかじゃなくて、
ヒロインの共感をよぶ内面描写なんじゃないの?
横山光輝先生みたいに、内面描写は必要最小限に抑えて、ひたすら展開の面白さとテンポの良さで読者を引っ張る作風もあるけど(余談ですが、私は『DEATH NOTE』『バビル二世』の直系子孫的作品だと思ってます)、本編の50巻を超すダラダラ連載からして、そーいうのを狙った作品じゃないでしょ?

本編でも「肉体関係をともなう恋愛」の描写に全くリアリティがなかったので、妊娠・出産に関してもどうせ説得力のある描写はできてないだろーな、と思ってましたが、そんな生易しいレベルじゃ〜なかった。女にとっては物凄く複雑で強烈な感情渦巻くはずのシチュエーションを何の葛藤もないまま流して、そのくせヒロインのドレスアップと美貌の賞賛だけは大ゴマとってやるとは。

内縁の夫くんにしても、実の父親と殺し合いを繰り広げるような人生を送ってきた自分が、我が子を持つ立場になることに対する複雑な想いが描写されてもよかろーに、ひたすら「ヒロインへの愛」への言及だけ。
・・・こんな未熟以前の実親なら、いない方がマシかも。子供遺棄して正解?


シェンドラの結婚話にしたってさ、
自国の民の安全を護るために伝染病の難民受け入れを拒むというのは、為政者として現実的で賢明な態度だけれど、一方で、目の前で苦しんでいる一人の人間をわが身を省みず救おうとするガムシャラな気持ちをなくして、多くの人を助けることができるのか?
・・・という公人としての葛藤と、私的な恋愛感情の葛藤を組み合わせた深みのあるドラマにもできたはずなのに、実際は伝染病の話は単なる「ラブコメのネタ」あつかいだったし。

結局、この人がリアリティをもって描けるのは、「幼年期から思春期までの潔癖な少女」だけなんだな。
昔の作品は、この人の「頑なさ」が「清廉」や「硬質な美しさ」となって現れていたのかも知れないけれど、清濁併せ呑んだ大人の大河ドラマなんか、無理無理。
自分の資質を理解して、長所を生かした作品作りをしていればよかったものを、何で意地になって明らかに適性のないことばかりに手を出すんだろう。

この人がいくら「リアル」のつもりでおっぴろげファックシーンを描いても、「お堅い学級委員長が無理してワイ談に加わってきた」みたいで、痛々しくてしょーがないのに。

最終ページのアオリ文句で 「中山星香先生のまたの登場にご期待下さい!!」 ってあったけど、そもそもPG誌は『妖精国』完結までの受け皿として誌面を提供していただけで、中山大先生の今後の面倒をみる義理はなかろうと思うんだが。
ここはやはり、中山大先生は宙の『ロマンスティアラ』に天下りとゆーことで(笑)。

*

で、話題は最初に戻るわけだが、私が再び『サスペリアミステリー』誌を買い集め始めた理由ってのが、別冊付録の『殺し屋教師<帰国編>』(原作:金子玲美 作画:月嶋つぐ美)を目当てに久々に購入した3月特大号。
単行本の案内広告を見たら、
『天使的探偵団』(全2巻)とか書いてあるのよ。
おまけに別冊付録の解説文の方にも、今回の収録分は単行本化しない、というほのめかしが。

ちょ、ちょっと待ちぃや!未収録エピソード3冊分はたっぷりあるのに、刊行打ち切り?!
悪夢の誌面リニューアル後もしぶとく生き残って、現在も継続中のシリーズなのに、単行本化しないつもりか?!!!
ほんじゃぁ、現行シリーズの『帰って来た殺し屋教師』『殺し屋女子大生』も出さないつもりか、このマザファッカ!!!!

出版不況とはいえ、プライドばかり高い老害漫画家のクソ長いFTシリーズは、実売数が落ち込んでも出し続けてやるくらいヌルい態度なのに、こっちは打ち切り?なんてこったい!

・・・という訳で、あわてて未購入分の確保に走っている私なのであります。くっそ〜。
長尾文子金田一シリーズシベ超も、さっぱり出る気配がないけど、これはそのうちコンビニコミックにまとめられそうな気がする)

人間関係が複雑で、伏線もイッパイ、時系列があちこち飛ぶストーリーテリングのこのシリーズこそ、単行本で読み返したい作品なのに。紙メディアがダメなら、せめて電子出版しようよ!折角のソフト資産が持ち腐れじゃないの、秋田書店!

このシリーズは、60年代スパイアクションやケイパー(強奪)ものへのオマージュ溢れる、遊び心満点の好シリーズなのですが、人間ドラマの点でも非常に見るべきところがある作品なのです。

女性キャラ、特にマルさんの一夜妻トリオの描き方。
女が欲望(性欲、権勢欲)を持つこと、その欲望をかなえるためにパッシブに行動することを肯定している。
助平で強欲で図々しくて猛々しい、けれど自分の専門分野においては有能で、部下を愛し友情にも篤い。
自分が欲するものを手に入れるために策を弄することもある。ただし自分の行動の結果に関しては、自分自身で全て引き受ける。
ズルイけれど、卑劣ではない。きれい事じゃないのに、どこか爽やかだ。
「カマトト」の対極にある、女のハードボイルドロマン。
自分にもっと「女の甲斐性」があったら、こういう風に生きてみたいと憧れてしまう。

フリーゼ姫(単に作者が「私はこういう女が嫌い」と表明するためにだけ存在するようなキャラ)があんなあつかいを受けている中山星香ワールドにおいては、一夜妻トリオのような女性キャラは、薄っぺらな悪役や道化役としてしか扱われないのだろーな。ま、潔癖症のお嬢ちゃんがそのまま年をとったような人には永遠に理解できない世界でしょうが(・・・でも、秋田としては中山のほうが商売になるのね。ハァ〜)。