珠玉の駄文集 その三十一
イソノ武威 a.k.a. ITOMARU アメコミ話・TOPCOWぶっちゃけ編 24/02/07
わあ。Newsaramaでマット・ホーキンス社長がぶっちゃけてるよ。
ちょっと気になる発言を抜粋すると、
今現在、TOPCOWの国際版権は、DCに仲介してもらっている(知らんかった)。
・・・で、ひとくさりDCの版権処理はスムーズでいいよホントに感謝してると褒めちぎった後で、今後はメジャー出版社との提携強化するんですか?と話を振られて、
And something that has to be considered in all of this
is that Marc is fiercely loyal to the Image guys.Very fierce. They’re still
brothers
(今後の展開に関して考えなきゃならないのは、マーク(シルベストリ)がIMAGEのスタッフに対してものすごく義理堅いってトコなんだ。ほんっとにものすごいんだよ。未だに「兄弟」感覚なんだもん)
.There’ve been some chinks in the relationship between
Image Central and Top Cow in the last few years, but as of now, in the last
year, Top Cow’s relationship with Image is the best it’s ever been.
(ここ数年、 Image Central とTop Cow の間には亀裂があったけど、去年くらいからいい関係になってる)
・・・で、エリック・ラーセン兄貴の仕事振りをほめた後、また昔のIMAGE創世記の話を振られて、「言いたかないけど、IMAGEの初期は酷いもんだったよ。クソだよ」。今は映画とスポーツトイに入れ込んでるマクファーレンと、地道にサベッジドラゴンを描き続けてるエリック・ラーセンがいて、オレらはオレらで我が道を往ってるし、あの頃の馬鹿げたプレッシャーはもうないけどね・・・と、色々含むところがありそうなご様子です。
行間から、もうIMAGEにはとっくに義理果たしたじゃん?いい加減切り捨ててDCと組みたいよっ!という思いが滲み出ております。「義の人」シルベストリとラーセンのお陰で、シビアになり切れないのね。でも、イソノはそんなシルベストリ先生が大好きです(はぁと)。
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そのボーダーズのmangaびいきバイヤーのカート・ハスラーさん、その後引き抜きでYen
Pressの責任者の一人に就任。
Tokyopopでは
SegamuのペンネームでOEL
mangaの原作も手がけております。
原題Sokora Refugees。
そして古巣のボーダーズは原油価格の高騰や出版不況の影響で傾き、OEL manga市場はアタリショックでほにゃららに。塞翁が馬〜。 |
で、なんでかBandai Entertainment から出ている、サイズの一回り小さいTPB Witchblade
Tankobonシリーズに関する話。表紙にデカデカとBANDAIの表記があるのを見て、私もどうしたことかと思っていたのですが、
I did that with some titles like Tokyo
Knights and Battle of the Planets. While Battle of the Planets did kind
of okay at best, I quickly discovered that digests are a bookstore phenomenon,
and on top of that, if you don’t have a line in the bookstores already
and regular digest-sized releases, it’s really hard to get attention.
(自分とこでTokyo Knightsとガッチャマンを試しに出してみて、ガッチャマンはそこそこ上手くいったんだけど、オレ、そん時気づいたの。ダイジェストサイズ・コミックスの流れは一般書店のムーヴメントだから、レーベルで継続して本を出し続けて棚のスペースを確保できないと、お客の注意を引くのは難しいって)
↑ものすごい超訳だけど、多分こういう意味だとオモ。 Tokyo
Knightsというのはオリジナルのロボットバトル競技もの。多分1巻で打ち切り。
大型書店の仕入れは4〜5人のバイヤーが仕切っていて、その人達に偏見を持たれたら一巻の終わりなんだよね〜。 という話に続けて、
We encountered that with a Borders buyer ? he was a big proponent of manga,
and helped to build the boom in manga in bookstores, but he didn’t like Image.
So, for years, you could go into Barnes & Noble, and there would be a great
selection of Image and Top Cow titles, and then, you’d go into Borders, and
there’d be nothing. It was very frustrating.
(前にBorders の仕入れ担当と接触したことがあって、その彼はすごくmangaを評価してて、一般書店でのmangaブームに一役買った人だったんだけど、彼はIMAGEが嫌いだったんだよね。だから長い間、Barnes & Nobleに行けばIMAGEとTOPCOWの本が買えるけど、Borders
を覗いても何も無し、っていう状態が続いてたんだ)
Borders とBarnes & Nobleについては、
はじめてでも簡単。海外書店利用マニュアル
「amazon.com」以外のオンライン書店
をご参照ください。
つーか、IMAGEの営業はBorders の担当者に何やって怒らせたの?(汗)
バンダイで再フォーマットされた旧作が、自社ではそれまでターゲットにしてなかった層にも売れたんだから万々歳だよね。実際、新規にファンになってくれた女の子から熱烈なファンレターも来たし。
・・・と、一応順調なようです。
MARVELのTSUNAMIレーベル大失敗とはえらい違いだな。アレは月刊誌がスタートした時点で「全作順次TPBを出す」と宣言しちゃったお陰で、waiting
for trades(単行本待ち)という現象を生んでしまったトホホ企画でしたが。しかも、一般書店のmangaの棚に置いてもらおうとして営業かけたのに、mangaコーナー担当者からは後足で砂かけられちゃったらしい。
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で、anime版の話。
I mean, look at the Witchblade anime in Japan
it has phenomenal ratings. When I was over there, I had a meeting where
they showed me the numbers and pointed out that Witchblade was number
17 in the anime ratings.
(Witchblade anime は日本 で目覚しい視聴率を稼いだらしい。 日本滞在中のミーティングで、向こうの関係者がデータを見せてくれて、
Witchblade が anime 評価でナンバー17だったと指摘されたよ)
社長、日本側スタッフに丸め込まれてねぇか?17位ってどこから出た数字よ。
まぁ、あの時期の新作アニメ放送本数は週60本というバブルにも程がある状態だったし、17位は悪い数字じゃないかも知れんが。しかし「目覚しい視聴率」を記録してはいなかったと思うぞ。放映は東京ローカルで、スポンサーもつかねぇカワイソな状態だったし(PPZも・・・)。
私の周囲の人間の評価は、「なんか小林靖子のセルフパロみたい」とか「いろいろ嫌な感じにデジャヴする」とか、「フィギュアはエロくていいよね。本編はともかく」とかだったんだが。
私もヒロインがいい年のシングルマザーと聞いたときにはちょっと期待したけど、結局あんなオチだったし。キャラは薄いし、伝奇アクションじゃなくて変身ヒーローものつーか、平成ライダーだったし。原作に対する愛が微塵も感じられなくて、心底ションボリしたんですけどー。
お蔭さんで、漫画の『WITCHBLADE丈琉』は、伝奇物で宗教団体がらみで日本刀が出てくる、ただそれだけで拝みたくなるくらい有難く感じたわ。
でも、animeとmangaがサラ・ペッチーニ以外のヒロインで展開したせいで、ブランドの風通しがよくなって、本編の主役交代劇をやりやすくなった・・・ということらしい。
GonzoにDarknessもまかせるみたいなことも言ってますが・・・もしかして、あのアニメ版の世界観を踏襲するの?嫌だなぁ。
「Witchbladeが先行したのは、エロとホラーという分かりやすいウリがあったから」って・・・アニメ版のWBはエロくもホラーでもなかったぞ?
Darknessの基本設定、「闇の力・ダークネスは男子のみ一子相伝のゆえに、新たな担い手たる男児をもうけると、前任者は自動的に死ぬ」っていうのは、扱いようによってはものすごい「力と愛との究極の選択を迫られるドラマ」が出来るはずなんだよね。でもアニメ版WBの出来を見る限り、あんまし期待できない(泣)。 *
Darknessの終了とリスタートは失敗だった。確かにDarknessの品質と売り上げは落ち込んでたけど、でも終了で一度離れた客を呼び戻すためのコストやリスクを考えたら、浮き沈みがあってもシリーズを続けたほうがマシだった!後知恵だけどね!
・・・うーん。うーん。うーん。そぉいうもんかぁ〜?
なんか、ヘタレ大長編を切れない出版社の肉声を聞いてしまったような。まあ、 こうもおっしゃっているんですが。
Maintaining an existing, ongoing title is far less expensive,
but it’s just very hard to get new readers, and keep them if you have dips
in quality.
(既存のシリーズを続けるほうが、新規のタイトルを立ち上げるより余程安上がりだけど、それだと新規の読者を開拓するのも、シリーズの質が落ちているのに読者をキープしつづけるのも、すごく難しいよね)
うん。そだね。でも、アメコミの場合、天才ライターがヘタレたシリーズを劇的に再生させるようなケースもままあるので、劣化した大御所漫画家の荒れた芸に涙が止まらん日本の漫画ファンの悲しみとはまた違うよな。
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ここ2年はTPBの売り上げが絶好調。という話。
電話帳並みに分厚いWitchblade Compendium Edition(1280ページ!)は、途中の話が版切れでなかなか入手できないと、以後の話数の売上げに影響がでるから、その対策に・・・って Barnes & Nobleから炊きつけられたらしい。日本円にして7千円〜1万円の本なんて、ドマニア信者以外は買わないと思うんだけどなぁ。一話単位で換算すると、確かにお得だけど。でも初版5000部売り切って再販かかったと。
今は月刊誌の売り上げで赤が出ても、TPBと海外版とグッズで回収できてるそうだ(なんか、日本のアニメビジネスみたいだな。それって健全な状態じゃないような・・・)。
規模が違うから、MARVELやDC並みの価格で本を出すのは辛いんだけど、値上げするにも限度があるんだよ〜。でもお客様は神様だからさ、こっちが泣くしかないんだよ〜との事。
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ライター社長としての感慨。
オレもシルベストリも創作者だから、小銭を稼ぐためにあくせくするより作品を作りたいんだよね。「ビジネス」で払いの悪い業者に振り回されたりしてると、ホントに凹む。でも今は一日の時間の75%が、売上表とのにらめっこや弁護士との相談で消えちゃうんだ。
I’ve been the guy on many occasions who’s had to tell
people that we were cancelling their book. That’s just heart wrenching, but
what do you do? You produce a book as best you’re able, put it out, and the
market doesn’t respond…you don’t have any choice.
(オレは何遍もシリーズ打ち切りを言い渡す役目をやるハメになった。そういうのって、ホントに心臓がギュウギュウ絞られてるみたいにツラいんだけど、仕方ないじゃん?全力をつくして作品をプロデュースして、市場に出して、でも市場の方から黙殺されたら・・・もうどうしようもないじゃん)
な、なんか読んでて泣けてきた。ストレスたまるだろうな・・・。
社長、私は海の向こうから社長のライター復帰を心から待ってますよ〜。 Lady
Pendragonはホントに面白かったです。社長のシナリオ大好きです〜。今度Alley
Catも買います〜。
まあ、なんつーか、どこも大変ですねというか。
前回はあんな意見も吐きましたが、WBの新展開には一応期待しておりますし、買い続けるつもりっす。
今の状況では、新シリーズの立ち上げは本当に厳しいんだ、といいながらもあえて新創刊するMadame
Mirage にも期待しております。ポール・ディニ先生の“classic
femme fatale”キャラなんて、地にひれ伏しながら有難くいただきますですよ。
でも、日本でのビジネスパートナーには、もっとアメコミ愛のある人材を選んでください。お願いしますマジに。
アメコミ話・テコ入れ困惑編 20/02/07
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| Lady Pendragon/More Than Mortal |
Witchbladeの最近の急展開についていけまっしぇん。
あの新キャラは、バットマンシリーズでいうところのアズラエルみたいなもんなんでしょーか。背骨折るかわりにニンシ〜ンなの?
今でも好きなシリーズなんだけど、アメコミの無限連載キャラクターシステムの弱点が露呈したちゅーか何ちゅーか。 伏線張って話を引っ張っていくタイプは、適当なトコでまとめないと、送り手も読者も疲弊するんだってば(つか、虎ちゃんが。アタイの虎ちゃんがぁっ)。
何だかんだ言いつつ、最初のシリーズをTPB三巻でカッチリまとめたSHIは賢かったんだな。
「サラ・ペッチーニ物語」は50冊くらいでまとめて、その後は新世代に移行して新陳代謝ってことにすればよかったのに(タイトルのWitchbladeは担い手のサラではなく、あの篭手のことを指すんだし)。あー、まぁ、それもユニバースの他タイトルとの調整を考えると難しかったりする訳ですが。
付記)端的に言うと、JOJO方式ですわね。
社長業の方が板に付いちゃったらしきマット・ホーキンス先生のLady
Pendragon も、ファーストシリーズは、きちっと伏線解消して終わって気持ちよかったな。どうせ日本でリメイク展開するなら、WBよりこっちの方にして欲しかったような。主人公が28歳の女性じゃダメ?天羽雅音23歳あたりが限界なんでしょーか(30歳前後の女性がヒロイックな活躍をするファンタジー漫画なんて、日本じゃありえないよなぁ。だが、そこがいい!)。
これ、個人的にめちゃめちゃツボな作品でしたの。アーサー王伝説と、トンデモ似非科学SFと、フィメールヒーローものアメコミが、いい感じにまとまってる佳作。いずれみっちり語りたいですわ。・・・という希望を込めて、イメージ張っとく。これは本編じゃなくてMore
Than Mortalとのクロスオーバーね。
SHIは、Lady Deathに続いてFallen
Angelとのクロスオーバーが決定。
DCで打ち切り喰らったFallen Angelを、IDW
Publishingが引き取ってリニューアル新展開するにあたっての、テコ入れクロスオーバーという事らしい。・・・まだテコ入れ要因になるんだ、SHIって。本編があんな状態なのに。
リニューアルといえば、新生GEN13をどう咀嚼すればいいのやら・・・元々かくべつの思い入れがあった訳でもないのに、何だかヤだわ。オリジナル版の貴重な個性(好き嫌いはともかく)を捨てて、ニューミュータンツみたいなノリにしてくれちゃって。
ちなみに私のワイルドストーム・ユニバース最愛ヒーローは、Backlashだったりするんですけどね(バックラッシュ自体というより、彼を中心とした人間関係が好き。タブー姐さんとか、獣人さん達とか、押しかけ娘のクリムゾンとか)。
最近の旧シリーズ再生企画から彼が完璧に外されているのは、権利関係の問題なんでしょうか。TPBも出ないし。キャラクター権は原作者のブレット・ブースが分け持ってるんだっけか?
アニメ版のテイーンタイタンズ、ニューエピソードには60年代ヴィランがいっぱい出てきて面白い。
あんまりオリジナルのイメージを弄っていないヴィラン達と、今風animeテイストなヒーローグループの取り合わせがなんだか独特な感じ。初っ端から60年代テイスト溢れるドゥームパトロールが活躍してくれたりするし(チーフだけいなかったのは、伏線?)。やはりDCの歴史にはかなわん。
今日はレッドスター・レオニード君が出たし♪キッドフラッシュの登場が楽しみだな〜。
で、本家のバットマン原作の話になるんですが。
昨年秋に20年間棚上げにされていた伏線がついに動き出したんですがねー。いや、楽しみにしてますよ?現在絶賛死亡中のあのヴィラン様が、あの子の身体を依代にして復活したりしたらスッゲェ萌えるよな〜とか、妄想してますよ?英名「ダミアン」なんて、ベタなネーミングだし、期待しちゃってますよ(で、666号から特別編で、サブタイトルが「獣の数字」てんだから、ホンマにベタベタや)。
しかしDC、走り過ぎ。まだ顔出しの段階なのに、もうアクションフィギア出してるし。
今まで「このネタは通常タイムラインのエピソードでは取り扱わない」という申し合わせがあったらしきキャラに、あえて手をつけると言う事は、そんだけコミックの売り上げが厳しかったりするのかしら?とか、つい勘繰ってしまいましたわ。
うまく扱えれば、バットマンの根本テーマにえぐり込む超展開なだけに、期待と不安が交錯しております。安易なテコ入れだけで終わらないで欲しいなぁ。
そして未だにマーヴェルのCivil Warに手をつけていない私。いっぺん離れると復帰しにくいんだもん、マーヴェルユニバースって。DCと違ってちょっとの間に人間関係とか激変してて、把握しにくいったら(いつの間にか Runawaysが通常マーヴェルユニバースの一員になってやがる)。Heroes
for HireとAvengers関連は抑えとくつもりですが(つか、なんでアベンジャーズとパニしゃんとミズマーヴェルだけハードカバーなのさ)。
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